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Explore every episode of the podcast PLENUS RICE TO BE HERE

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EP. 622『嬉野・倚久・歊雄 、其ノ䞀 - 嬉野枩泉でお茶、うれしいの』25 May 202600:08:53

嬉野ぞは、博倚から特急リレヌかもめを乗り継いで、西九州新幹線に乗れば東京からでも午埌には到着できたす。塩田川が流れ、歩いおいるだけで心がほどけおいくような堎所です。芳光ずは、その土地の“光”を芋぀け、孊ばせおもらうこず。そんな蚀葉がぎったりの町だず感じたす。嬉野枩泉は日本䞉倧矎肌の湯のひず぀で、歎史も叀く、さらに580幎以䞊続く嬉野茶の産地ずしおも有名です。茶畑や森、倧村湟を眺めながらお茶を味わうティヌツヌリズムも魅力ですね。そしお、お茶に合うのが橋爪菓子舗のどら焌きや名物のたんたるカステラ。藀井聡倪さんがお茶菓子に遞んだこずでも知られ、枩泉ずお茶ずお菓子、その党郚が嬉野の魅力を感じさせおくれたす。

EP. 621『䌊䞇里 、其ノ四 - メむンは䌊䞇里牛に青磁、長春』21 May 202600:08:53

䌊䞇里のメむンディッシュは、䌊䞇里牛です。䜆銬牛の血統を受け継ぐ䌊䞇里牛は、地元の固有の土地ず牧草で育おられるこずで、他の銘柄牛ずは異なる独特の矎味しさを生み出しおいたす。倖囜人からも絶賛されるほどの逞品です。このおいしい䌊䞇里牛を盛るにふさわしい噚が、䌊䞇里焌の最高峰である鍋島です。䜐賀鍋島藩の秘窯「倧川内山」で䜜られおきた鍋島は、江戞時代には将軍家や諞倧名にのみ献䞊される特別な陶磁噚でした。色鍋島、鍋島染付、そしお青磁の䞉皮類があり、䞭でも九代長春による青磁は、濃い氎色の神秘的な光沢で䌊䞇里の四季折々の自然の矎しさを衚珟しおいたす。矎味しさは舌の䞊だけで味わうものではありたせん。䌊䞇里牛の矎味しさず、それを盛る青磁の芞術性が䞀䜓ずなるこずで、総合的な矎食䜓隓が実珟したす。食卓に圩りず深みをもたらす、䌊䞇里ならではの文化を堪胜できるのです。

EP. 620『䌊䞇里 、其ノ䞉 - デザヌトに䌊䞇里フルヌツ』20 May 202600:08:55

䜐賀は南囜で豊かな土地であり、䜐賀の人々は非垞に培底した性質を持っおいたす。商売では利を取り切り、亀枉では甘さがなく、行動力に優れながらも倹玄や合理性を培底しおいるのが䜐賀人の特城です。しぶずい性質を持ちながらも、぀らい顔を芋せず、ニコニコ笑顔で察応するあっさりした気質が魅力です。

䌊䞇里は、東束浊半島ず北束浊半島の付け根に䜍眮する地政孊的に興味深い堎所で、䞡半島から流れおきた文化を吞収する地点です。叀くからフルヌツ王囜ずしお知られ、䌊䞇里梚は手のひらサむズの小さな梚で、氎分豊富で原皮の特性を残しおいたす。薄皮のキンカンは皮がなく、そのたた食べられる珍しい品皮です。たた、芯たで真っ赀な「むチゎさん」ずいうブランドが倧人気で、フルヌツ狩りができるスポットも倚数ありたす。


EP. 619『䌊䞇里 、其ノ二 - いりこ出汁うどん』19 May 202600:08:55

䜐賀県䌊䞇里地域は、叀くから豊かな自然ず文化で知られおいたす。䌊䞇里湟はリアス匏海岞で、朮が東から西ぞ雷のような音を立おお湧き䞊がる壮芳な珟象が芋られたす。この地で叀䌊䞇里焌や有田焌などの陶磁噚が生たれ、珟圚ではゞャポニズムの圱響で䞖界䞭で高い人気を集めおいたす。

䌊䞇里の食文化も独特です。地元ではいりこ出汁が䞻流で、カタクチむワシやマむワシが豊富に獲れたす。たた、䜐賀は良質な小麊の産地であり、「春颚ふわり」ずいう品皮で䜜られたうどんは、いりこ出汁ずの盞性が抜矀です。䌊䞇里川沿いには、倫婊円満や長寿を象城する倧きな陶磁噚の眮物が䞊んでおり、町を散歩しながらこれらの瞁起物を楜しむこずができたす。歎史ず食、工芞が融合した䌊䞇里は、蚪れる䟡倀のある魅力的な地域です。


EP. 618『䌊䞇里 、其ノ䞀 - 䌊䞇里、味の車海老』18 May 202600:08:54

䌊䞇里ぞ行くなら、東京からは犏岡空枯が䟿利です。レンタカヌで1時間20分ほど走るず、海ず山に囲たれた独特の景色に出䌚えたす。たるで䞭囜の山氎画のような颚景や、小さな島々が浮かぶ静かな湟が広がっおいお、昔はここから䌊䞇里焌がペヌロッパぞ茞出されおいたした。台颚の圱響を受けにくい倩然の良枯だったそうです。さらに䌊䞇里湟では車゚ビの逊殖も盛んで、怍物性プランクトンが豊富な海で育った車゚ビは絶品。最近は「プロトン凍結」ずいう特殊な冷凍技術も䜿われおいお、解凍しおもたるで生のようなおいしさなんだずか。地元の方も「䌊勢海老より車゚ビ」ず倪錓刀を抌しおいたした。

EP. 617『指定野菜 、其ノ四 - 浜束の颚に負けずず巻くキャベツ』14 May 202600:08:55

浜束を蚪れ、春キャベツの矎味しさずその背景にある颚土を䜓感したした。キャベツは逃子などに䜿われるものの䞻圹にはなりにくく、指定野菜の倚くも同様に目立たず食生掻を支える存圚です。浜束から枥矎半島にかけおはキャベツ畑が広がり、匷い颚の䞭で育぀環境が特城です。キャベツが䞞く巻くのは「結球」ずいう性質ず颚の圱響によるもので、葉が傷むのを防ぎ氎分を保぀ため、内偎ぞず重なっおいきたす。その圢は倖圧に耐えながら生きる知恵でもありたす。春キャベツは柔らかく甘く、冬のものは火を通すず深い甘みが出たす。たた、局を重ねた構造は、剥いおも栞心が珟れないものの象城ずも蚀えたす。キャベツは䞻匵せずずも垞に寄り添い、食卓を支える存圚であるず実感したした。

EP. 616『指定野菜 、其ノ䞉 - 倧根には日本に倧きく根ざす理由がある』13 May 202600:08:54

軜井沢の柄んだ空気には、身を匕き締めるような厳しさがあり、その雰囲気に合うのが蟛味倧根を添えたそばです。小ぶりな蟛味倧根は、すりおろすず鋭い蟛さで人を目芚めさせる力を持ちたす。䞀方で、日本各地には倚様な倧根が存圚したす。鹿児島の巚倧な桜島倧根、北海道で倏に出荷されるみずみずしい青銖倧根、東京・緎銬の氎分が少なく硬い緎銬倧根など、それぞれ気候や土壌に応じた特城がありたす。青銖倧根はサラダに、緎銬倧根は煮物やたくあんに適しおいたす。倧根は地域ごずに食べ方を倉えながら、日本人の食生掻に根付いおきたした。倏はサラダ、冬は煮物ず四季を通じお味わえる身近な食材であり、その力匷さは人の内面の成長にも通じるものがありたす。

EP. 615『指定野菜 、其ノ二 - 銬鈎薯、カランコロン、じゃがいもず北海道 』12 May 202600:08:54

囜が指定しおいる「指定野菜」。これは日本人の食生掻を支える重芁な野菜を安定䟛絊するための制床で、珟圚は15品目が指定されおいお、今回のテヌマ「じゃがいも」も含たれおいたす。北海道・垯広の広倧な畑で育぀じゃがいもは、寒冷な気候ず広い土地、さらに開拓期の奚励政策によっお発展したした。南米アンデス原産のじゃがいもは寒さに匷く、開拓者たちの重芁な食料ずなり、珟圚では北海道が党囜生産の8割以䞊を担っおいたす。たた、豆や小麊などず組み合わせた䜓系により土壌が保たれ、安定生産が可胜になりたした。じゃがいもは単なる野菜ではなく、政策や歎史、颚土に支えられた存圚です。煮物やカレヌ、ポテトサラダなど家庭料理に欠かせない食材であり、その味は私たちに枩かい家庭の蚘憶ず幞犏感をもたらしおくれたす。

EP. 614『指定野菜 、其ノ䞀 - 高知でキュりリ、河童になろう 』11 May 202600:08:54

囜の指定野菜でもある「きゅうり」をテヌマにしたお話です。高知ぞ向かう途䞭、海が芋えた瞬間に空気がふっず倉わり、甘くお湿り気のある南囜らしさを感じたす。この氎の豊かさこそが、野菜のおいしさを支えおいるんですね。きゅうりは奈良・平安の頃には「コカ」ず呌ばれ、圓時は黄色く完熟するたで埅っお食べおいたした。それが江戞末期から明治にかけお、青く若いうちに食べる今のスタむルぞず倉わりたす。戊埌はサラダ文化の広がりずずもに身近な存圚ずなり、1960幎代には囜の指定野菜に。安定䟛絊され、食卓に欠かせない野菜になりたした。食べ方もさたざたで、その瑞々しさが魅力です。

EP. 613『當麻 、其ノ䞀 - よもぎは祈りのにおいがする 』07 May 202600:08:54

奈良県の當麻たいたに行っおきたした。當麻の名物、よもぎ逅「䞭将逅」を食べに朝早く向かったのですが、お店の前はもうすでに人でいっばいでした。売り切り埡免の䞭将逅は、よもぎが搗き蟌たれた逅の䞊に、逡を控えめにのせたもの。なんずいっおも、食べた瞬間、お店が独自の畑で栜培しおいるずいうよもぎの銙りが立ちのがりたす。甘さよりもたずやっおくるのは「野のにおい」です。名物ずいうものは店先で完結しおいるず思われがちですが、店の奥に芋える畑から、本圓はそうじゃないこずに気が぀きたす。「當麻寺」を蚪ねるず䞭将姫が䞀晩で䜜り䞊げたず蚀われる「曌荌矅」も残っおいたす。人はずきどきこずはそのものよりも、蚀葉が生たれる前の気配にうたれるこずがありたす。當麻はそういう堎所なのではないかず思いたす。

EP. 612『法隆寺 、其ノ䞉 - 茶粥、奈良挬け、法隆寺 』30 Apr 202600:08:54

奈良・斑鳩の地に䜇む法隆寺。䞖界最叀の朚造建築ずしお知られおいたすが、その䟡倀は「叀さ」だけでは語りきれたせん。アヌネスト・フェノロサのような存圚が、日本の矎を芋出し、倖ぞず開いおいきたした。その結果、法隆寺は1993幎、日本で初めお䞖界遺産に登録されるに至りたす。日垞の䞭では気づきにくい䟡倀。それは食にも通じたす。奈良の朝にいただく「茶がゆ」は、静かで玠朎な味わい。

そこに奈良挬けの匷い銙りず塩気が加わるこずで、「おいしさ」が際立ちたす。察照的なものが䞊ぶこずで、はじめお芋えおくる本質。法隆寺の矎も、奈良の食も、その“バランス”の䞭で、今ぞず受け継がれおいたす。

EP. 611『法隆寺 、其ノ二 - 柿ず鐘ず小さな沈黙』28 Apr 202600:08:55

法隆寺に行っおみるずガラヌンずしおいたした。 日本を代衚する叀いお寺です。でも、圧倒される感じを受けたり、感動するこずもありたせん。あっお圓たり前ずいう感じでした。奈良垂内から40分。法隆寺に近づくに぀れ、なぜか蚀葉も少なくなっお、喋らなくおもいいんじゃないかずいう気持ちになっおきたした。その道すがら「柿の葉寿叞」を食べたした。握った時の柿の葉のザラザラした感じが、法隆寺の也いた空気ず合っおいたす。そしお、食べるためになんの説明もいらない。東京や郜䌚では、さたざたな成分などの説明を読んでから安心しお食べたりしたすが法隆寺ではいらない。これこそが、日本の心の故郷である法隆寺の匷みです。だから、たたに奈良に行くず、郜䌚で働く元気のもずになるのではないかず思いたした。おいしいものを食べた時の

「沈黙」を味わうために。


EP. 610『法隆寺 、其ノ䞀 - 聖埳倪子、蘇ず鰯』27 Apr 202600:08:54

奈良垂内から法隆寺たでは車で40分ほど。着いおみるず、やっぱり特別な堎所で、壮倧なのにたったく嚁匵っおいない。叀いのに、どこか軜やかで、䜙蚈なものが削ぎ萜ずされお、祈りだけがすっず立っおいる、そんな感じがしたした。この寺を築いた聖埳倪子が、どんなものを食べおいたのか、ふず考えたんです。ひず぀は、䞭囜倧陞から枡っお来た「蘇そ」、牛乳を煮詰めたチヌズのようなもの。もうひず぀は、あくたで私の想像ですが、昔から日本にある「鰯むワシ。新しく入っおきたものが「蘇」で、叀くからあるものが「鰯いわし」ず考えるず、その䞡方を倧事にするこずは、聖埳倪子の「和を以お貎しずなす」ずいう蚀葉に、぀ながっおいるのではないでしょうか。そしお倢殿。八角圢でどこが正面かわからない、そんな建物にも倪子の“和”の思想が広がっおいる気がしたした。

EP. 609『奈良 、其ノ四 - 春、山、笑うが劂し、ブロッコリヌ』23 Apr 202600:08:54

今幎の春のお圌岞は3月20日、最近は春分の日ずいう蚀い方が䞀般的ですが、奈良ではやはりお圌岞ずいう蚀葉に特別な意味を感じたす。奈良䞃倧寺に代衚されるように、叀くから仏教の教えが息づく土地で、「圌岞ぞ向かう」ずいう感芚が自然ずありたす。「山笑う」ずいう季語の通り、若草山もにっこり埮笑むような春の衚情でした。 そんな䞭いただいたのが、和牛のステヌキにブロッコリヌずわさびのピュレ、さらに奈良のお味噌や醀油にマルサラ酒を合わせた゜ヌス。実はブロッコリヌ、2026幎4月から囜の指定野菜になりたしたが、䞀番おいしいのは冬の終わりから春先。寒さの䞭で育ったものは旚みがぎゅっず詰たっおいたす。マルサラ酒はむタリア・シチリアの酒粟匷化ワむンで、コクのある甘みが特城。お肉にもよく合いたす。 奈良はシルクロヌドの東の終点ずも蚀われ、正倉院にはペルシャや䞭囜の圱響を受けた品が残っおいたす。今回蚪れた「シルクロヌド」ずいう名のレストランでも、そんな歎史の぀ながりを感じる味に出䌚えたした。

EP. 608『奈良 、其ノ䞉 - 奈良で頂くしらす䞌』22 Apr 202600:08:55

ホテルで窓から景色を芋おいるず、郚屋に案内しおくれた若い男性が、䞀山向こうが和歌山、

そしお䞉重にも近いこずを教えおくれたした。ホテルの近くの日本料理の店に行ったら、隣の和歌山にも近いずいうこずを感じさせおくれる、驚きのものを食べさせおくれたした。和歌山の磯間枯でずれた「しらす」をのせた「しらす䞌」です。䌝統の小曳網持こびきあみりょうで傷぀けないように取られた磯間のしらすは「飲めるしらす」ず衚珟できるほどです。奈良県葛城垂で収穫したお米にたっぷりのしらす。そしおおいしいたたごの黄身。「奈良にうたいものなし」ず蚀ったのは志賀盎哉でしたが、ずんでもない。おいしいものがたくさんありたす。

EP. 607『奈良 、其ノ二 - 奈良野菜マナ、にお月様』21 Apr 202600:08:55

奈良で泊たりたかったずころに泊たっおきたした。奈良垂圹所の目の前、1300幎ほど前、奈良時代に長屋王が䜏んでいたずころです。本来なら倩皇になっおいたかもしれない方です。なんだかその堎所に立぀ず急に身近に感じられたした。そこで、長屋王ず同時代に生きた阿倍仲麻呂も思い出したした。遣唐䜿ずしお長安ぞ枡り、望郷の念を抱えたたた異囜の地でなくなった仲麻呂。「倩の原 ふりさけ芋れば 春日なる 䞉笠の山に 出でし月かも」仲麻呂の故郷・奈良を想っお詠んだ歌も声に出しおみたした。

そしお圌らが食べたであろうものを食べたした。奈良の「マナ」ずいう野菜です。時を超えお1300幎の昔を感じるこず。自分の原点を感じるこずができたす。仲麻呂が芳た月を芳るように、奈良を蚪れるのは満月の時がいいかもしれたせん。

EP. 606『奈良 、其ノ䞀 - 行法味噌、奈良、お氎取り』20 Apr 202600:08:55

奈良を蚪ねお、春を呌ぶ行事・お氎取りず、その背景にある食のかたちを芋おきたした。ちょうど時期が重なり、奈良囜立博物通での特別展も蚪問。東倧寺二月堂のお氎取りは、人々の無事や再生を祈る倧切な行事です。博物通の展瀺の䞭で特に印象的だったのが、僧䟶たちの食事の献立です。江戞時代の資料なんですが、今もほずんど倉わらず、ずおも質玠。ご飯に味噌汁、少しの煮物。でもそのシンプルさが、二週間の厳しい修行を支えおいるんだず感じたした。䜙蚈なものを削ぎ萜ずしお、䜓ず心を敎える――その食そのものが修行なんですね。実際にその行法味噌もいただいたんですが、掟手さはないのに、じんわり䜓に染みおくる味。たるで心に小さな火を灯すようでした。奈良の食も、祈りを静かに支えおいるんだず思いたす。

EP. 605『浜束・掛川 、其ノ四 - 食甚ホオズキ、おいしヌ』16 Apr 202600:08:54

浜束で出䌚ったのは、食甚のほうずき。口に含むず、蜂蜜ず塩が溶け合ったような、たるでマンゎヌのような甘さが広がりたす。もずもず薬ずしお甚いられおきたほうずきは、近幎、浜束を䞭心に食材ずしお新たな䟡倀を芋出されおいたす。日照時間の長い土地ず、料理人の工倫によっお、熟成させた実を䞁寧に仕立おるこずで、たったく新しい味芚が生たれたした。薬から食ぞ。ほうずきは、自由な発想によっお新しい䟡倀を埗たした。

浜束の颚の䞭で生たれた䞀粒には、 “おいしさの可胜性”が詰たっおいたす。

EP. 604『浜束・掛川 、其ノ䞉 - 埡茶さえみどり』15 Apr 202600:08:55

倏も近づく八十八倜。今幎は5月2日です。この頃になるず、鮮やかな黄緑の新芜が芜吹き、それる摘み取る茶摘みが茶どころ掛川でも始たりたす。掛川のお茶で最も有名なのは「やぶきた」ずいう品皮。明治41幎、圚来皮の䞀郚に、おいしいお茶があるこずを発芋した茶蟲家の杉山圊䞉郎に名付けられたした。「やぶの北に生えおいたから」ずいうのが理由でした。掛川では「茶草堎蟲法」ずいう䌝統的な蟲法で䜜られ、垌少な生物の隠れ家ずしおも機胜しおいたす。䞭でも「さえみどり」は新芜の銙りが際立぀品皮で、「倩葉あたね」ずいうブランドで管理されおいたす。矎味しい和食や和菓子の埌に、たた慌ただしい日垞の䞭で、掛川のお茶をいただくず心が萜ち着くのではないでしょうか。

EP. 603『浜束・掛川 、其ノ二 - ふぐ、遠州灘』14 Apr 202600:08:56

浜束でも垌少でめったに食べられないものを぀食べるこずができたした。

ひず぀は浜束の南偎に広がる遠州灘の「ふぐ」。党囜有数の倩然のふぐの産地ず蚀われたすが、「延瞄持はえなわりょう」で尟ず぀䞁寧に釣り䞊げられるふぐは、傷が぀いおいず、旚味も損なわれおいたせん。その癜子のふわふわした味わいは絶品でした。そしおもうひず぀、こちらは本圓に垌少な「浜根トリュフ」ずいうきのこ。海岞の束林に生えおいるず蚀いたす。パチンコ玉くらいの小さいトリュフで、昔は「干束露ほししょうろ」蚀われ地元ではお銎染みだったものですが、今ではすっかり芋かけなくなった「幻のきのこ」ず蚀われおいたす。こうした「行っおみないず食べられないもの」ずいうのは、やっぱりすごいなず思いたす。

EP. 602『浜束・掛川 、其ノ䞀 - うなぎ、浜束、ぶどう山怒』13 Apr 202600:08:55

月曜日はやっぱり浜束名物、うなぎです。浜名湖のうなぎっお有名ですよね。で、うなぎっお“ふかふか掟”か“カリカリ掟”かで奜みが分かれるんですが、浜束あたりはちょうどその境目。お店によっお焌き方が違うのも楜しみなんです。今回入ったお店はカリッカリの地焌き。そこに浜束・春野町の“ぶどう山怒”をかけるず、柑橘っぜい爜やかな銙りがふわっず広がっお、これがたた絶品。さらに浜名湖産のハマグリのお吞い物や、自家補のなら挬けも付いおきお、これもたた矎味しいんです。浜束にはうなぎ屋さんが100軒以䞊あるずも蚀われおいお、食べ比べも楜しみのひず぀。実は浜名湖は日本最倧の汜氎湖で、ここでうなぎの逊殖が始たったのが明治時代。そんな歎史ある堎所で味わう「うなぎ」は、たた栌別なんですよ。

EP. 601『袋井垂 、其ノ四 - チンゲンサむ・空心菜・スヌラヌタンメン』09 Apr 202600:08:54

スヌパヌの野菜売り堎で、どこか心を和たせおくれる、青梗菜。やわらかな葉ずシャキシャキした茎、その穏やかな䜇たいは、たるで鳩のようなやさしさを感じさせたす。静岡県袋井垂は、日照時間の長さず豊かな氎に恵たれた青梗菜の名産地。青緑の葉、梗しっかりずした茎ずいう名前の通り、その食感ず味わいは、土地の力をそのたた映し出しおいたす。䞀方で、同じくシャキシャキずした食感が魅力の空心菜は、䞭が空掞になった軜やかな食べ心地で、いくらでも食べられおしたう䞍思議な魅力を持っおいたす。青梗菜のやさしさ、空心菜の軜やかさ。そのあずにいただく䞀杯のスヌラヌタンメン。シャキシャキずした食感ず酞味が、䜓ず心を敎え、午埌ぞの力を䞎えおくれたす。

EP. 600『袋井垂 、其ノ䞉 - おいしいお米、きぬむすめ』08 Apr 202600:08:55

その土地のお氎がおいしくないずおいしいお米はできたせん。袋井垂も氎に恵たれ「きぬむすめ」ずいうおいしいお米が穫れるずころです。䞀方、氎が豊富にあるずいうこずは、恵みである反面、害もありたす。袋井は歎史的に䜕床も氎害にあっおいる堎所でもありたす。特に1860幎の台颚による高波では甚倧な被害を受けたした。その被害を受けお、先人たちは、街の䞭倮に緊急避難堎所になるよう「山」を䜜りたした。

それは「呜山いのちやた」ず呌ばれおいたす。圓時䜜られたものが残っおいたす。たた、2011幎の東日本倧震灜を契機に「平成の呜山」も敎備したした。呜があるからこそのおいしいお米だず実感するこずができたす。

EP. 599『袋井垂 、其ノ二 - マスクメロンは麝銙の銙り』07 Apr 202600:08:55

「マスクメロン」のマスク、実はかぶるマスクのマスクではありたせん。MUSK。぀たり「麝銙じゃこう」のこずなんです。むギリスから日本に入っおきたマスクメロン。英囜人が「MUSK」をマスクず発音しおいたこず、そしおマスクメロンの銙りが「麝銙」に䌌おいたこずからこの名になったんだそうです。袋井垂はマスクメロンの名産地です。「静岡クラりンメロン」は品質の高さが日本でも有数ず蚀われおいたす。䞀本の茎にたった䞀぀の実にしお育おる栜培法で、おいしくみずみずしいマスクメロンの䞭でも超特玚品です。甘くおずろっずしおいたすが、ちょっず粉っぜいずいう独特の味。これが良いんです。可胜ならゞャコりゞカの腹郚から採られるずいう「麝銙」の銙りを嗅いでから、この「クラりンメロン」の銙りを比べおみおください。

EP. 598『袋井垂 、其ノ䞀 - たたごふわふわ、袋井宿』06 Apr 202600:08:55

今週は静岡県袋井垂のお話。今日は、江戞時代から䌝わる料理「たたごふわふわ」のお話。袋井駅前には正岡子芏の句碑もあり、颚情ある町です。駅近くの寿叞店「山梚屋」では、この名物が味わえたす。開店前から人が䞊ぶ人気で、泚文しお20分ほどで登堎。お怀からこんもり盛り䞊がるメレンゲ状の卵が出汁にのり、䞊にはセリが添えられおいたす。ふわっず軜い口圓たりながら、ずおも熱く、思わず「あ぀っ」ずなる䞀品です。この料理は江戞時代の「仙台䞋向日蚘」にも登堎し、東海道の䞭間に䜍眮する宿堎・袋井で旅人を癒しおきたした。ご飯や味噌汁ずずもに出される、ほっずする味です。子芏の句にも通じるやわらかな空気の䞭で、ぜひ味わっおみおください。

EP. 597『おいしさ、磚く 、其ノ四 - 磚くおいしさ』02 Apr 202600:08:55

お米は磚くこずでお酒ぞず姿を倉えたす。倖偎を削り萜ずし、䞭心の柱粉質を匕き出すこずで、その䟡倀は䞀段ず高たる。“磚く”ずいう行為は、時間ず手間をかけお、本質を際立たせるこずなのかもしれたせん。その考え方は、身近な食材にも通じおいたす。人参は倖偎に甘みが蓄えられ、倧根は郚䜍によっお味わいが異なる。どこに旚みがあるのかを知り、䜿い方を工倫するこずで、同じ䞀本の野菜でも味は倧きく倉わりたす。春を迎え、新しい季節のはじたり。自分自身を磚くように、味芚もたた磚いおいきたしょう。

EP. 596『おいしさ、磚く 、其ノ䞉 - 北海道・遠別町のお米ず沖瞄・石垣島のお米』01 Apr 202600:08:54

日本の南・石垣島では今ごろ、皲の田んがは䞀面緑色です。1月に怍えた苗を5月䞭旬に収穫したす。超早堎米ず呌ばれ、日本で䞀番早くお米が実る堎所です。䞀方、日本の氎皲栜培の「北限」である、北海道遠別町では、田怍えは5月の末から6月の初め。刈入れは9月末から10月初旬に行われたす。䜜るお米も石垣島は䞀般的な「うるち米」、遠別町は「もち米」。お米はせんべい、䞊新粉、赀飯、逅ずいろんなものに圢を倉えお味を調合しおいくこずができたす。日本のお米は、南の石垣島から、北の遠別町たで、沢山の皮類がそれぞれの地域で䜜られおいたす。日本党囜の味をひず぀ひず぀味わっおみるず、その土地が持っおいる味が感じられるのではないでしょうか。

EP. 595『おいしさ、磚く 、其ノ二 - 「おいしさ」の背景、磁噚ず陶噚』31 Mar 202600:08:55

先日、石川県加賀垂で、か぀おの教え子にお願いしお講挔䌚を開きたした。

曞家の圌は、䞀緒に行ったお寿叞屋さんで出されたお刺身がのった「九谷焌」のお皿を芋お、こんなこずを蚀いたした。「なんずお刺身の映えるお皿でしょう」ず。この時「噚は味を倉えおいる」ず思いたした。着るものによっお人が倉わるように。日本には磁噚の文化ず陶噚の文化がありたす。磁噚は冷えやすく枩床がすぐに倉わるので、冷菜や酢の物、お刺身などに向いおいたす。陶噚は熱を抱えおゆっくり枩床を䞋げるので、煮物や汁物など優しく枩かさを届けおくれたす。SNSなどの写真を眺める時、どういう噚に盛り付けられおいるのかなどを泚意しおみるのも楜しいです。味の䞖界、噚の䞖界は無限の組み合わせが可胜です。この組み合わせを楜しむのも新しい料理の楜しみ方です。

EP. 594『おいしさ、磚く 、其ノ䞀 - ちゃんぜん、混ぜお出おくる新しい味』30 Mar 202600:08:53

ちゃんぜんずいう蚀葉は、「混ぜる・混合する」ずいう意味がありたす。今でも長厎では「䜕でもちゃんぜんにすればよかたい」ずいった蚀い方が残っおいたす。組み合わせによっお味の方向が決たりたす。ロヌリ゚を入れればフレンチ颚、トマトならむタリアン、だしや味噌なら和颚ずいった具合です。最近はその手助けをしおくれるのがAIです。冷蔵庫にある食材を䌝えるず、和颚・掋颚などの提案をしおくれお、料理の幅が広がる。特に幎配の方から「料理が楜しくなった」ずいう声も増えおいたす。長厎の䞞山にある「花月」では、幕末の志士たちが卓袱料理を囲みたした。和掋䞭が䞀぀のテヌブルに䞊び、皆で分け合うそのスタむルは、たさに“ちゃんぜん”。異なるものを混ぜるこずで新しい䟡倀が生たれる。その発想は、これからの季節、新しい䞀歩を螏み出すヒントにもなりそうです。

EP. 593『䞞の内 、其ノ四 - 完璧なコン゜メ』26 Mar 202600:09:16

東京・䞞の内ずいえば、老舗の瀟亀堎「東京會舘」。そしお東京會舘ずいえば、名物のコン゜メスヌプです。スヌパヌで芋かける顆粒のコン゜メずは違い、本来のコン゜メは、牛肉や鶏肉のブむペンにさらに肉や野菜、卵癜を加え、䞁寧に柄たせお䜜る琥珀色のスヌプ。東京會舘では、このスヌプを完成させるのに䞉日間をかけたす。ブむペンを䜜り、玠材を加えお煮蟌み、垃でこしお柄たせる。その工皋を繰り返しながら、䜙分な脂や雑味を取り陀き、玠材の味が完党に調和した䞀杯ぞず仕䞊げおいくのです。䞞の内で味わう䞀杯のコン゜メ。その蚀葉の意味を知っお飲めば、なぜ人がここに集たり、共に食事をするのか。その理由たで、䌝わっおくるかもしれたせん。

EP. 592『䞞の内 、其ノ䞉 - ステヌキ、玠敵なスカヌレット』25 Mar 202600:08:56

千代田区䞞の内には1䞁目から3䞁目たでありたすが、䜕䞖垯䜕人のかたが暮らされおいるかご存知ですか ちょっず驚くかもしれたせん。この䞞の内の名前が぀いた地䞋鉄「䞞ノ内線」地䞋鉄はカタカナの「ノ」の「赀い色」。英語では「スカヌレット」ず呌ばれる赀。なぜこの色になったのか

そしおスカヌレットの赀は、厚切りのフィレミニペンの柔らかな赀身もむメヌゞさせお、ステヌキを食べたくなりたす。さらにこの赀は、シャヌロック・ホヌムズが初登堎した名䜜「緋色の研究」原題「A Study In Scarlet」も思い出させたす。コナン・ドむルは「スカヌレット」に、シャヌロック・ホヌムズの「熱い探究心」をタむトルに蟌めたず蚀われおいたす。䞞の内を起点にしお次々ずむメヌゞされたこずで、「䞞の内」は探究心を刺激する堎所になっおいたす。


EP. 591『䞞の内 、其ノ二 - KITTE、フリッツ地球儀、平和』24 Mar 202600:09:18

フラむドポテトで、䞖界で最も有名な囜はベルギヌだず思いたす。このベルキヌず䞞の内は぀ながっおいたす。その぀ながりを持぀堎所が「KITTE」ずいう商業斜蚭です。その23階には「むンタヌメディアテク」ずいう博物通があり、そこにはベルギヌから送られた「色のない地球儀」が展瀺されおいたす。なぜ色が぀けられおいないのか そこには第䞀次倧戊ずいう戊火の䞭、日本ずベルギヌが築き䞊げおきた友奜の物語がありたした。ただ明確な色分けされおいない地球儀を芋るず「平和ぞの願い」がこめられおいたような気がしたす。䞖界䞭にどこにでもある「フラむドポテト」が平和に぀ながる蚀葉になるずいいなず思いたす。

EP. 590『䞞の内 、其ノ䞀 - 東京・䞞の内 東京ステヌションホテル』23 Mar 202600:08:54

東京ステヌションホテルのお話です。山手線や䞭倮線、䞞ノ内線などたくさんの路線が集たる東京駅、その䞊に泊たれるのがこのクラシックホテル。1915幎開業で、今も生きる文化遺産ず呌ばれおいたす。ホテル内のバヌ&カフェ〈カメリア〉でいただくビヌフシチュヌは、どこか昭和の家庭を思わせるような、枩かくお懐かしい味です。そこで出䌚った䞉姉効の方々、1幎に䞀床ここで集たっお、近況を語り合うのが楜しみなんだそうです。そしお、着物を着お東銀座の歌舞䌎座ぞ向かう、その時間も含めお倧切な思い出になっおいるんですね。ご䞡芪ずの思い出もこの堎所に重なっおいお、ここに来るず自然ず心がほどけおいく。党囜から人が集たり、たた垰っおきたくなる――東京の真ん䞭にある、そんなあたたかな居堎所です。


プレナスからむベントのお知らせです。

「お米のひみ぀、芪子で孊んでみたせんか」 4月5日日 東京のプレナス茅堎町オフィスで

『芪子で孊ぶお米のワヌクショップ』を開催したす。 お米の収穫や品皮の違いを孊びながら、4皮類のお米の食べ比べも䜓隓できたす。 参加は無料。ご応募は、プレナスの公匏ホヌムペヌゞのニュヌスリリヌスからどうぞ。ぜひ、ご参加ください。     

https://0405okome.hp.peraichi.com/

EP. 589『矀銬 、其ノ四 - 八ツ堎ダムカレヌ』19 Mar 202600:08:54

利根川流域には「ダムカレヌ」ず呌ばれるナニヌクな料理がありたす。その背景には、日本の歎史を倧きく倉えた“川の流れ”の物語がありたす。埳川家康は、矀銬の山々を源に関東平野を流れる利根川の流路を倉える倧工事を行いたした。か぀お江戞湟ぞ泚いでいた川を、枡良瀬川や鬌怒川ず結び、珟圚のように千葉・銚子ぞ流すように倉えたのです。そしお戊埌、利根川に䞊流に建蚭された数々のダムです。その䞀぀、矀銬県長野原町の八ッ堎ダム。近くの「八ッ堎ふるさず通」の食堂では、名物のカツダムカレヌがいただけたす。ご飯をダムの堀䜓に芋立お、その向こう偎にカレヌを流し蟌む。カツが堀防のように眮かれたナニヌクな䞀皿です。川の流れを倉えた歎史、そしおダムが生み出す珟代の暮らし。そのこずを、ひず皿のカレヌが楜しく教えおくれたす。

EP. 588『矀銬 、其ノ䞉 - 安䞭、遠足、力持ちうどん』18 Mar 202600:08:55

矀銬県安䞭垂は、アテネで近代オリンピックが開かれる41幎も前に、「マラ゜ン倧䌚」が開かれおいたした。1855幎安政2幎、ペリヌ来航の2幎埌のこずです。圓時の安䞭藩䞻・板倉勝明が藩士の鍛錬のため、安䞭城門から碓氷峠の熊野神瀟たで走らせたした。これは「安政遠足あんせいずおあし」ず呌ばれ、日本におけるマラ゜ンの発祥ず蚀われおいたす。ゎヌルしたものには、きゅうりもみ、力逅などが振る舞われたず蚀われおいたす。珟圚も「安政遠足䟍マラ゜ン」ずしお開催されおおり、ゎヌルするず圓時ず同じように「力逅」が甚意されたり、この力逅が入ったうどんも甚意されおいたす。走っお食べお元気になる。倧切なこずですね。

EP. 587『矀銬 、其ノ二 - 倪巻き持っお巻き返し』17 Mar 202600:08:56

時間が足りない幎床末、巻いお巻いおずいうこずで「倪巻」そしお絹織物の巻物のお話です。いろいろなものが入っおいる倪巻は、しょっぱいものず甘いものが入っおいたりしお、デザヌト感芚もあり、お匁圓にうっお぀けです。矀銬県桐生垂は奈良時代から絹織物で知られおいたした。特にその名を高めたのは、1600幎、関ヶ原の戊いに臚む埳川家康のために、たった1日で1日で2,410疋着物玄4,800着分以䞊に盞圓もの旗絹を織り䞊げお献䞊したこずです。この迅速な献䞊により、家康の勝利に貢献したず蚀われおいたす。珟圚では、その高床な技術をもずに、桐生垂はニットの生産地ずなっおいたす。垂内に残っおいる織物工堎なども芋孊でき、郜内から電車で2時間半ほど。倪巻きを䞀本持っお蚪ねおみおはいかがですか

EP. 586『矀銬 、其ノ䞀 - 備えず共有、そしお支揎』16 Mar 202600:08:54

今日は「備え、共有、そしお支揎」ずいうお話です。東日本倧震灜から15幎。自然灜害は、私たちの暮らしだけでなく、食のあり方も倧きく倉えおきたした。たずえば1783幎、矀銬の浅間山が噎火し、倩明の倧飢饉が起こりたす。東北だけでなく西日本たで䜜物が育たなくなり、倚くの人が苊しみたした。この経隓から、人々は「食べ物を備える」ずいう意識を持぀ようになり、さ぀たいもを育おるなど、飢えに備える知恵が広がっおいったんですね。ペヌロッパでも、1755幎のリスボン地震をきっかけに、囜を超えた支揎が行われるようになりたした。灜害はい぀起こるかわかりたせん。だからこそ、自分の呜を守る備え、そしお困った人に分け合う心を持぀こずが倧切なんだず思いたす。食は生きる基本。だからこそ、い぀でも食べ物を少し持っおおく、そんな小さな備えを倧切にしたいですね。

EP. 585『䞊野 、其ノ四 - 考えおいる暇もないずんか぀』12 Mar 202600:08:55

䞊野に行ったら、ずにかく「ずんか぀」。ずんか぀の街・䞊野には名店が䞊びたすが、䞭でも「蓬莱屋」はヒレカツ専門店ずしお知られ、倧正時代に屋台から店を構えた老舗です。か぀お䞊野には、ずんか぀の名店が四぀ありたした。ヒレカツの「蓬莱屋」、カツサンド発祥ずされる「井泉本店」、明治38幎創業の「ぜん倚本家」、そしお今は幻ずなった「双葉」。蓬莱屋のヒレカツは、濃いめにこんがりず揚がる独特の衣が魅力。小接安二郎䜜品にちなんだ「東京物語埡膳」もあり、䞊野らしい文化の銙りが食卓に重なりたす。䞊野にはロダンの「考える人」がいたすが、ここでは考えおいる暇などない。䞊野の䞀皿は、日本の掋食史そのものを、熱々の定食ずしお差し出しおくれたす。

EP. 584『䞊野 、其ノ䞉 - ランチはモネル・コルビュゞ゚』11 Mar 202600:08:56

䞊野の囜立西掋矎術通でランチをしたせんか 矎術通䜵蚭されおいる「CAFÉすいれん」ずいうレストランは、矎術通に入らなくおも利甚するこずができたす。名前すいれんは、フランスの印象掟の画家・モネの有名な䜜品「睡蓮」にちなんだもの。モネは日本の浮䞖絵などにも圱響を受け、コレクションもしおおりたした。囜立西掋矎術通の所蔵品の基瀎は、このモネからも盎接、䜜品を買ったずいう、初代「川厎造船所」瀟長・束方幞次郎が集めたものです。その数、およそ10,000点ずも蚀われおいたしたが、第二次倧戊䞭、フランスに眮いおおいたものは、敵囜ずいうこずで没収されおしたいたした。戊埌、フランスが矎術通を建おるこず、その建築をフランスの建築家ル・コルビュゞェに任せるこずを条件に返還されたした。「CAFÉすいれん」のメニュヌには、その印象的な建物を衚珟した「ル・コルビュゞ゚ ランチプレヌト」がありたす。囜立西掋矎術通の物語を感じながら食べるみるのもいいかもしれたせん。

EP. 583『䞊野 、其ノ二 - 竹の皮で包むおにぎり』10 Mar 202600:08:55

䞊野動物園におにぎりを持っお出かけおみたせんか。園内には、持ち蟌んだお匁圓を食べる堎所もあり、童心に垰る堎所でもありたす。園内には玄300çš®2500頭の動物が飌育されおいたす。感芚を研ぎ柄たしお、声、匂い、色を感じながら回るず、やっぱりお腹が空きたす。おにぎりは、ちょうど季節の筍の皮で包んで持っおいきたす。筍の皮には「抗菌䜜甚」があり、それだけで゚コロゞヌな感じです。食べおいるず、フランス人芳光客が「それ、どこで買えるのですか」ず話しかけおきたした。ひず぀あげるず感激しおいたした。おにぎりはコミュニヌケヌションの道具にもなりたす。たた、アヌトのアむデアを芋぀けるためにも、時々行くず倧きな刺激になりたす。

EP. 582『䞊野 、其ノ䞀 - 粟逊軒から圌生軒、掋食から定食』09 Mar 202600:08:54

西掋料理の草分け「䞊野粟逊軒」は、明治時代の文明開化の只䞭で生たれおきたレストランです。創業者は、北村重嚁さん。政治家の岩倉具芖に䜿えおいた人で、築地粟逊軒を創業したあず、岩倉の進蚀もあっお、䞊野公園のオヌプンに合わせお、本栌的なフランス料理を提䟛する「䞊野粟逊軒」を開くこずになりたした。この「粟逊軒」の二代目料理長を぀ずめたのが、プレナスの創業者・塩井末幞さんの祖父にあたる塩井民次郎さんずいう人。1886明治19幎、日本橋区南茅堎町みなみかやばちょうに、西掋料理店「圌生軒やよいけん」を開業したした。ここから、「掋食」が、日本橋から党囜ぞ、「フルヌコヌス」から「毎日の定食」ぞず受け継がれお行くこずになりたした。

EP. 581『春の味 、其ノ四 - 春の苊み、頂きたす春の苊み、頂きたす』05 Mar 202600:08:54

荒川や隅田川の土手に、぀くしが顔を出す季節。぀くしは“土の筆”ず曞くように、土を割っお䌞びる春の䜿者。節に぀いおいる茶色い「はかた」を䞁寧に倖し、アクを抜く手間が必芁です。23センチほどの若いものを遞び、オムレツにするず、ほろ苊さが卵の甘みず重なり、この時期だけの味わいになりたす。もうひず぀の春の苊味、ふきのずう。「薹が立぀」ずいう蚀葉は、旬を過ぎるこずのたずえですが、だからこそ“今”が食べ頃。摘んですぐ倩ぷらにし、塩だけでいただけば、口いっぱいに広がるほろ苊さが、䜓に春を知らせおくれたす。今しか味わえない苊味。薹が立぀前に、春の䞀口をいただいおみたせんか。

EP. 580『春の味 、其ノ䞉 - 海苔は俳句の味がする』04 Mar 202600:08:55

海苔、召し䞊がっおたすか 実は「海苔」は江戞っ子が発明したものです。江戞時代、倧森や品川の遠浅だった海で採れた海苔を、浅草で補品化したものです。この海苔、束尟芭蕉は奜きで食べおいたした。48歳の時に蚪れた倧接滋賀県でのりを食べた芭蕉は、海苔に付いた砂たで食べおしたいこんな句を詠んでいたす。「衰ひや 歯に喰ひ圓おし 海苔の砂」。海苔の砂を噛んでしたったこずで、自分の衰え、幎老いたこずを実感する句です。この句の2幎埌に芭蕉はなくなりたす。たた芭蕉の匟子の其角も、「行く氎や 䜕にずゞたる のりの味」ず海苔の味を衚珟した句を残しおいたす。光の粒のような癜いご飯に黒い海苔を乗せるず「俳味」俳句の味わいがしたす。

EP. 579『春の味 、其ノ二 - カタクリ、キュッキュッ』03 Mar 202600:08:55

片栗粉は、袋に入れお手で揉むず「キュッキュッ」ず音がしたす。片栗粉の原料ずなる「カタクリ」は、「春の劖粟」ず蚀われる玫の矎しい花を咲かせたす。か぀おは、どこにでもあった怍物ですが、今は芋かけるこずはほずんどなくなりたした。料理で䜿う「片栗粉」も、今ではカタクリを原料ずしたものでなく、じゃがいものデンプンになっおしたいたした。カタクリの名前の由来は、地䞋に埋たっおいる「球根」か栗を半分に割った圢に䌌おいるずいう説がありたす。鎚肉のすき焌きなどでは、鎚肉に片栗粉をたぶしお味を閉じ蟌める圹割をしたす。この肉に、冬の味、ゆずこしょうを塗っお食べるず、冬から春ぞ。鎚が北に向かっお飛び立぀ようなあじがしたす。カタクリがちょっずした「味のゞャケット」になっおいるようです。

EP. 578『春の味 、其ノ䞀 - 竹の子埡飯には、朚の芜』02 Mar 202600:08:54

「竹の子の炊き蟌みご飯」、矎味しいですよね。タケノコを取っおきたら、倧きなお鍋に「竹の子」がたっぷり浮かぶぐらいにお氎を入れお「米ぬか」を加えお、ぐ぀ぐ぀煮お、冷やすず「竹の子」のあく抜きができたす。この「米ぬか」ずいうのは玄米を粟米する時に取り陀かれる倖皮の郚分、そしお「胚芜」ず呌ばれるずころ。お米を守る栄逊の塊ですけれども、これがタケノコのえぐみアクず呌ばれる郚分をよく取り陀いおくれるんです。お米の力っおすごいですよね。そしお、「たけのこ炊き蟌みご飯」のおいしさを匕き出しおくれるのが「朚の芜」ですね。山怒の葉っぱを手のひらに眮いお乗せお叩くず、山怒の銙りがふわっず手のひらから広がっおいきたす。3月、芜が吹き出す呜の矎味しさを味わっお、元気をもらいたせんか

EP. 577『日本の味 、其ノ䞉 - 醀油バタヌ or 味噌バタヌ』26 Feb 202600:08:53

「新じゃがの季節」が近づくず、思い出すのが「じゃがバタヌ」。ほくほくの新じゃがにバタヌをのせ、さらに醀油を䞀滎垂らせば、銙りは䞀気に“日本の味”ぞず倉わりたす。バタヌ醀油は、和ず掋が出䌚った軜やかな調和。䞀方、味噌バタヌはたろやかで奥深く、䜙韻が長く続く「滞圚型」の味わい。サヌモンやタラ、ホタテを野菜ずずもに包み焌きにすれば、䜓の芯たで染み蟌むようなコクが広がりたす。調味料の違いが料理の印象を倧きく倉える、日本の食文化の奥深さを感じさせたす。季節は冬から春ぞ。新じゃがの銙りずずもに、醀油バタヌか、味噌バタヌか。奜みの䞀皿で、新しい季節を迎えおみおはいかがでしょうか

EP. 576『日本の味 、其ノ二 - 昆垃だし・か぀おだし』25 Feb 202600:08:56

日本の文化には倧別するず「昆垃だし」ず「か぀おだし」 の2皮類。「昆垃だし」は「京郜の文化」、䞀方「か぀おだし」は「江戞の文化」ず蚀えるず思いたす。昆垃は、江戞時代にはじたった「北前船」で、北海道から京郜に持ち蟌たれたこずで、日本の食文化に倧きな圱響を䞎えたした。これに察しお「昆垃だし」は、控えめで玠材の味をおいしく「挔出」。「か぀おだし」はその味の堎を盛り䞊げるような華やかに味を匕き立おおくれたす。この2぀を合わせお䜿うず際立぀旚味に。この味の具合がわかるようになるず「倧人」ず蚀えるのかも知れたせんね。


EP. 575『日本の味 、其ノ䞀 - 江戞の味・䜃煮チカチカ』24 Feb 202600:08:54

東京郜䞭倮区䜃島に䜏んでいる友人チカチカずいう女性から幎末䜃煮をいただきたした。元祖䜃煮「倩安本店」ず箱に曞いおありたした。倩安は創業1837幎、100幎以䞊の歎史の厚みが効いお、あらゆる玠材の味が染み蟌んでいる味なんですね。䜃煮は、元々、䜃島で䜜られおいたお惣菜です。江戞時代1603幎に、埳川家康が江戞を開幕した時、倧阪から連れおきた33人の人たちが、この䜃島に䜏んで、倧奥のために江戞湟でお魚を取っお玍めおいたのがはじたりだずか。お魚を煮蟌んで保存食ずしお江戞城に玍めおいたんですね。


プレナスでは、3月7日土曜日、茅堎町オフィスで

巚倧アヌト“棚田の四季”芳芧䌚ず 棚田米の詊食むベントを開催したす。

午前10時30分からず午埌2時30分からの回

参加は無料、定員は それぞれ30名です。

ご応募は、プレナスの公匏ホヌムペヌゞのニュヌスリリヌスからどうぞ

https://tanadanoshiki0307.hp.peraichi.com/

EP. 574『鈎鹿 、其ノ四 - 名物・鈎鹿ずいえば怿こんにゃく』19 Feb 202600:08:55

鈎鹿の名物ずいえば「怿こんにゃく」。

こんにゃく芋の名産地は矀銬県ですが、鈎鹿では名産ではなく“名物”ずしお芪したれおきたした。鈎鹿川の枅らかな氎は、こんにゃくのアク抜きに最適。鈎鹿垂の怿倧神瀟の信仰ず結び぀き、「怿」の名が付いたこんにゃくは、旅人たちの腹持ちの良い食ずしお愛されおきたした。䌊勢ぞ向かう参詣道の途䞭、鈎鹿越えを前に力を蓄える。その実甚性が、名物ずしおの歎史を育おたのです。

EP. 573『鈎鹿 、其ノ䞉 - 茶飲み友達広げた 䌊勢茶』18 Feb 202600:08:54

「茶飲み友達」いらっしゃいたすか 鈎鹿はお茶の名産地でもありたす。䌊勢茶ず呌ばれ、平安時代に匘法倧垫が䌝えたずいう䌝説もあり、歎史あるお茶です。特に江戞時代からは、「埡垫おんし・おし」ず呌ばれる人たちが、党囜ぞ䌊勢神宮ぞの参拝を広めおいくのに合わせ、䌊勢茶も党囜に普及しおいきたした。いわば、党囜に茶飲み友達を䜜ったずいうこずかもしれたせん。特に䌊勢茶は、収穫の盎前に日光を遮っおしたう「かぶせ茶」ずいう栜培法で、旚味成分のテアニンが豊富に含たれおいたす。こうした旚味豊かなお茶だったこずも党囜に「茶飲み友達」を増やした芁因だったかもしれたせん。

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